中国漁船船長解放の真相

 日中関係がギクシャクしている。中国国内で反日デモは断続的に起こっており、官製デモの色彩が強いと言われながらも、収まる気配はない。今回の一連の事件のきっかけは尖閣諸島付近の日本領海内で中国漁船が海上保安庁の巡視船に故意に激突してきたため、船長らを逮捕したことだった。
 当初、前原外相は日本の法律に従って粛々と裁くと、強気の姿勢だった。中国台頭に恐怖を抱く日本国民は前原外相を支持していた。「これ以上中国の横暴を許していてはどこまで浸食されるか分からない」と国民感情は熱くなっていた。
 しかし、フジタ職員が中国の軍事地域に侵入したとして逮捕されたというニュースが飛び込んでくると、日本政府の姿勢は急に軟弱になり、簡単に船長を解放してしまった。マスメディアやそれに便乗する野党は民主党政権の弱腰外交や土下座外交を批判しはじめた。
 一方、尖閣諸島は中国の領土だと小さいころから教えられてきた中国の若者は日本は軍事国家であり、中国の領土を侵略していると信じている。日本は理不尽な国であると彼らは思っているのだ。ちょうど、日本人が中国人に対して抱いている感情を中国人は日本人に抱いているのだ。困ったものである。
 さて、今回話したいのは、船長解放の真相である。これには諸説あるが、先日日中関係に太いパイプを持つ中国人から聞かされた話を披露しよう。これが真実かどうかを判断することは難しいが考慮する価値はあると思う。彼の話はこうだ。
「中国軍部の勢力が増大し、共産党の胡錦濤主席、江沢民元主席でさえ軍部を抑制することはできない状態にある。中国漁船船長の日本政府による逮捕は中国領土で漁業をしていた中国人のメンツを踏みにじるものであった。軍部が激怒した。交戦も辞さないという態度まで激高した。これを知った日中関係に携わる中国人が米国のクリントン国務長官に電話し、このままでは熱戦に発展する可能性があるので、解決へと向かわせた方が得策と説得した。中国と事を構えたくない米国はさっそく前原外相に電話し、船長を解放するように要求した。事態がそんなに迫っていると驚いた外相は船長解放に向かうよう関係方面に圧力をかけた。その結果、数日までの強硬な態度を翻すような態度を前原外相はとったのである」
 彼の話を信じるかどうかは読者の判断に任せるが、中華民族は「メンツ」に非常にこだわるのだ。今後も日中関係は順風という訳にはいくまい。その際、彼らのメンツはどこにあるかを常に気をつけておいたほうがよかろう。中国人は「メンツ」のために、何をしでかすか分からいない民族だから。(2010年10月24日)

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