東電福島原発事故の民間事故調報告書への批判

 東電福島原発事故に関する民間事故調報告書を批判してみようと思う。批判と言っても批判のための批判はしたくない。前向きな批判を行うことで、議論を止揚していきたい。 1. キーワードの落とし穴  報告書を読むと何度も、「想定外」「安全神話」「原子力ムラ」「国策民営化」などのキーワードが書かれている。これらのキーワードは今回の事故を多…
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中国人の心

 また南京虐殺があったかどうかの議論が日中の間で持ち上がったが、この政治色が強すぎる議論は脇に置いて、北京駐在6年半の経験を基に、中国人とはどのような民族なのか、日本人に近いのか、遠いのか、を考えてみたい。  まず忘れてならないのは、東北の農民たちが日本人残留孤児をわが子のように大切に育ててくれた事実(中には日本人を家畜のような労…
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日米原子力協力協定の延長で原子力開発の安定化を

 分裂性プルトニウムは8キロで核爆弾を製造できるため、その厳しい取扱い規則に従わねばならなく、さらに国際的な懸念を起こさないためにも、使用目的のない余剰のプルトニウムを所有しないことが重要である。 我が国の所有する分裂性プルトニウム量は30トンで、軽水炉で燃やすプルサーマルに使用すると4年余で消滅するが、軽水炉が再稼働しなければプルト…
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悩める君への手紙

 今日も真理探究の研究に邁進しておられ、ご苦労様です。  サイエンス・コミュニティーの問題は社会の動向と無関係というわけにはいきません。  小泉内閣のとき、「改革なくして、成長なし」路線が叫ばれ、競争的環境を整備していくことが求められました。米国の新自由主義の日本上陸です。企業では国際競争に勝つために、従来固定費扱いだった人件費が変…
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神は死んだ、日本人も死んだ

「がむしゃらに働いて偉くなるより、健康で長生きした者が人生の勝利者だ」 「勤務時間中はそこそこに頑張って仕事するが、残業はやらず老後に備えて健康増進に専念ですよ」 「いつまでも若々しくあるために、食事と運動にはまじに心がけているの」  エリートに思われる人々からもこのような言葉を聞くことが多くなった。成熟社会が到来し、各自が個…
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フクシマ事故から学ぼうとする中国

 中国国産の原発CPR1000は第二世代プラスと呼ばれ、仏アレバ社のEPR、ウェスティングハウス社のAP1000、GE日立のESBWRの第三世代と比較して、安全性が劣っている。  フクシマ事故で放射性物質が周辺の農地を汚染する様をみた中国首脳は震え上がったと思われる。  今後建設が予定されている内陸部の原発が同じような事故を起こした…
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寿命は歩く速度に比例する

 私事であるが、母がインフルエンザに罹り、肺炎と腸炎にも冒され、医者には「覚悟しておいてください」と言い渡されたのであるが、妻の懸命の介護のせいか、危機を脱し奇蹟的な回復を示している。生きることにあまり執着していなかった母が土壇場で返り咲くとは、と生命の不思議さを感じている。身体が骨と皮のようになろうとも、生命はそれ自体持続しようと必死…
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大阪維新の会の研究(2)

 雑誌『正論』の5月号は「大阪維新の会は本物か」の特集を組み、賛成、反対、中立の4人が持論を展開している。彼らの記事を基に議論を展開しよう。  一番バッターの哲学者・適菜収は、「理念なきB層政治家・橋下徹は「保守」ではない!」というタイトルで、橋下徹を厳しく非難する。 「橋下徹大阪市長は文明社会の敵です」 「その根底には国家解…
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憲法改正の環境が整いつつある

 東電福島第一原子力発電所の事故の民間調査委員会報告書は、事故対応に政府中枢が機能していなかった模様を描いている。原子力災害対策特別措置法では、官邸には専門性の高い技術的判断など迅速に求められるアクシデント・マネジメントへの関与は本来予定されていなかった。それにも関らず、菅総理自ら陣頭指揮を行ったのだから、法律違反も甚だしい。それでも事…
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大阪維新の会の研究(1)

 3月24日、大阪維新の会の政治塾が開講されたと、マスメディアが一斉に報道している。もしかしたら、大きな政治の潮流になるかもしれない、大阪維新の会を論考してみようと思う。  大阪維新の会は大阪を変革し、活性化させるために2年前に発足し、先の府知事と市長のダブル選挙で勝利を収め、大阪都構想に向けて大きく踏み出した。実際に大阪都構想を…
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3.11後の世界は『1Q84』のようだ

 村上春樹の小説『1Q84』は主人公の女性の青豆が、渋滞している首都高速道路上のタクシーから階段を伝って地上に降り立ったときに迷い込んだ『1Q84』の世界を描いている。そこは一見して現実の世界と少ししか違っていない不思議な世界だ。天空に二つの月が浮かび、オウム真理教を彷彿させる教団が支配している。  青豆は幼少のころ、新興キリスト…
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太平洋戦争と東電福島原発事故

 夏目漱石の『草枕』は次の文章で有名だ。  智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。  漱石は西洋文明と日本文化の間で苦悩した知識人の一人である。西洋人が普通にやるように、日本人が理屈を言えば、日本では人間関係が悪くなった…
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神風はもはや吹かない

 3.11以降、政府や専門家やマスメディアの言うことに対して人々が疑問を持つようになった。そもそもどんな組織も「自己の論理」を持っているのだから、外から見ると、その言説は嘘とは言わないまでも、不自然であったり、しっくりいかないのがあるのはむしろ当然と言わなければならない。今まで鵜呑みにしてきたこと自体が間違いだったのである。何も考えずに…
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あなたはどんな「物語」に寄り添うのか

 言いたいことを先に言いますと、「情報は操作されている」と人々は思っていますが、「情報は常に操作されるもの」です。事実をどのような視点で語るかによって、真実が生まれます。その真実を多くの方々に信じ込ませた者が勝利者です。人間の世の中ははじめからそのように作られているのです。  わたしは政府が嘘をついているかどうかを言っているのではあり…
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橋下竜馬がゆく

 大阪維新の会のブームが収まらない。まだ、誰も立候補者を決めていないにもかかわらず、大阪と兵庫で10~20議席確保できるという予想まで飛んでいる。こんなに人気があるのは、既成政党に対する不満の裏返しなのだろうか、それとも今度こそは改革をやってくれるという期待感があるからだろうか。  そのような観点から、「維新八策」を検討してみよう…
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ヤクザから牧師になった男

 フェイスブックで「友達」になった方々に会うのはワクワクするだけでなく、大変人生の勉強になる。若い女性と知り合うのは楽しいが、意味がちがう。  先日、流山市に住む会ったことのないフェイスブックの「友達」から、講演会を開催するので来ませんかという案内をいただいた。少し遠いなと思いつつも、これも何かの縁だろうと思い、行ってきた。  その…
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脱原発よりも脱石油が先だ

 イラン危機によりホルムズ海峡封鎖の可能性が取り沙汰されており、日本への石油輸入量の多くがその海峡を通過するため、第3次石油ショックが現実味を帯びてきた。石油価格は高止まりしているが、更なる高騰は日本経済に悪影響を及ぼす。石油依存を弱める必要がある。  日本政府は第1次石油ショックから石油依存率を低下させるために、原子力による発電の割…
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近代終焉の憂鬱

 人生の黄昏時の中高年期に差し掛かると、憂鬱を感じるようになる。若い時と比べて、ちっとも楽しいことなんかない。それと同じように近代という黄金時代が終わり、未来を考えると憂鬱な気分に陥ってしまう。  まず政治課題になっている社会保障だが、日本に限らず他の先進国も経済の高成長と人口増を前提として制度設計されているため、低成長時代と少子…
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米中欧の経済覇権闘争

 現在の米中欧の経済覇権闘争を考える前に歴史を振り返っておきたい。  経済覇権はスペイン、オランダ、英国、米国と移転してきた。覇権国家の利潤率を表す利子率の変遷を見ると、植民地拡大などで廉価な資源を獲得し、市場の拡大が出来た旺盛期は高い状態が続くが、しだいに低下し、利潤率を上げようと実物経済から金融経済へ方向転換し、最後はバブルになっ…
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