テーマ:中国

尖閣問題の影響はどこまで広がる?

 個人的なことで恐縮だが、8月下旬、中国外交部外郭団体主催のセミナーで、「中国のイノベーション政策の光と影」の講演を行う予定になっていたが、気になり準備状況について問い合わせたところ、「日中関係の緊張」などの理由で先送りになったという回答が来た。「先送り」という表現になっているのは、私に対する心づかいであり、実質的に「中止」である。中国…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ぼくのブログを読んでいる中国人

 ぼくの仕事は核不拡散と核セキュリティに関する動向調査なのだが、経験が浅いためか、講演や執筆の依頼はほとんど来ない。しかし、中国のイノベーション政策や科学技術力については、北京駐在時から盛んに情報を発信してきたこともあり、新聞に文章を寄稿したり、講演会の話が寄せられたり、メディアからの取材を受けたりする機会がある。  名前は出さな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

日本は核武装に向かうのか

 原子力規制委員会設置法の付則に、原子力基本法第2条に「我が国の安全保障に資することを目的として」が第2項に加えられた。国会の場でほとんど議論されずに、自民党の意向に沿って改正された。この「安全保障」が追加された重大な法律改正の意味するところを論考してみたい。  原子力基本法の基本方針を定めた第2条1項は、「原子力の研究、開発及び…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

中国は情報戦で米国に負けている

 どんな政府も企業もマスメディアも、自分にとってプラスになる事実あるいは見方を発信するものだ。米国はイスラム教徒は怖いという情報を世界にばら撒き、テロとの戦いに有利になるように世界の世論を誘導しようとしている。  一昨年秋、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、日本政府の中国人船長逮捕に報復するかのようにフジタの職員を逮捕したのは、日本…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

民主主義は崩壊するのか

 イタリアの首相は元大学教授だが、閣僚の中にも政治家は一人も含まれていない。国民が権利を負託した政治家は内閣という権力の座にいないことになる。政治家はどこでなにをやっているのか。これはいったい民主主義なのか。どうしてこのようなことになったのか。民主主義の危機とも言える。  欧米の経済状況は極めて悪い。政府は健全な財政運営のためには…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

知ってはいけない中国の機密

 原子力、宇宙などの戦略技術を含むハイテクの部品製造では、日本は世界最高水準だ。でも、日本人のお人好しさと組織的防御が脆弱なため、相当量の技術が韓国、中国、北朝鮮などに流出している。  韓国や中国の工業製品の伸長は目覚ましいが、自国で開発した技術のみでなく、日本から流出したものもかなり含まれている。もちろんその中には正当な道筋や合法的…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

上有政策、下有対策

 中国は一見すると高度経済成長を続けており、未来が明るいように思えるが、国民は個人によって内容は異なるものの、不安を抱き、不満を募らせている。その実態を中国人に聞こうとするが、彼ら自身もそれを正確に把握できていないように思われる。正直言って、見栄を張りたがるリーダーを除けば、一般大衆の彼らも「中国の世紀」がやってくるとは思っていないので…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

中国の学生は自分で物事を考えられない

 昨日、基礎科学を研究している中京地方の某研究所を訪問した。大学院生の半分は中国人であるので、中国人の研究スタイルで盛り上がった。そこで次のようなことが話題になり、少々驚いて帰ってきたしだいである。 ○ 中国人学生は研究とは新しい事象の解明や新物質の合成であるという基本が分かっていない。データを出しさえすれば、博士論文が書けると誤…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

中国の高速実験炉の停止は事故か、事故でないのか

 北京郊外にある高速実験炉は昨年7月に発電運転を開始(私は昨年6月訪問し、制御室を見学した)したが、日本のメディアによると、昨年10月タービン建屋で事故を起こし、現在停止中という報道がなされていた。 http://sankei.jp.msn.com/world/news/120125/chn12012507190001-n1.htm …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

君は仕事を楽しんでいるか

 今月上旬、羽田から日本航空で上海に飛んだ際、隣の席の日本人に話しかけた。50歳前後と思われる男性はゴルフで日焼けしており、24時間戦うサラリーマンという雰囲気を漂わせていた。彼の話を総合するとこうだ。 「今日は上海赴任日だ。中国赴任は今まで3回十数年に及ぶが、これで4度目の赴任になる。前回赴任が終了し、日本に3年仕事していたが、自由…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

自ら酒飲んで倒れる日本人

 今年の春節(旧正月)は1月23日だが、中国人は親しい人々との間で飲み会を毎晩のように開いている。中国人の宴会と言えば、高粱で作った蒸留酒の白酒で「乾杯」と叫びながら飲むのが一般的だ。ロシア人は中国のウォトカとも呼んでいる。アルコール度50度を超える白酒は油っぽい中華料理にぴったり合う。微妙で淡い清酒が食材の味を大切にする日本料理に合う…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

中国は原発推進に意外に慎重だ

 東電福島原発事故は共産党独裁国家の中国でも大きな影響を及ぼしている。事故後、国務院は運転中と計画中の全原発の点検を命じ、その結果を踏まえて昨年8月4日安全宣言を出した。運転中の原発については、運転しながら点検するという中国式ストレステストを実施したのだった。  これで原発の点検は収まったかのように思っていたが、新規原子力発電所の建設…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

科学者の夢

 らっこの形をした小惑星「いとかわ」の小片を持ち帰った「はやぶさ」の映画を観た。不器用で損ばかりしている理系人間の一心に夢を追いかける姿が描かれている。  理系人間は美しい自然や生命の真理を追究するロマンチストであるために、妬みや嫉みのダーティーな人間の社会を軽視しがちだ。だから彼らはKYと周囲にからかわれたり、先輩や上司を時として大…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

中国の都市発展の秘密

 中国はどの都市に行っても街中が高度経済成長の真っただ中だ。ビルの建設ラッシュが続いている。上海近郊の某都市に行って、開発担当者の説明を聞いて驚いた。街の目抜き通りの名前はマンハッタン通りで、中央に聳える高層ビルはニューヨークのエンパイヤー・ステート・ビルディングにそっくりなのだ。何かのギャグと思ったが、どうもそうではないらしい。相手は…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

外国人の活力を生かせ

 年末年始を故郷の八代市で過ごした。  年末の夜、中国人経営スナックとフィリピン人経営スナックが人気を博していた。その理由を知人に聞くと、 「中国人やフィリピン人は異郷の地で生きていくために必死に働いている。お客に喜ばれるサービスをよく研究している。日本人経営スナックでは年配客は大切に扱われないが、外国人経営スナックではそれが違…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

気になる中国とロシアの関係

 中国は航空母艦の建設に熱心だが、ロシアが艦戴機の着艦に不可欠な期待制御用ワイヤを中国に売却しないというニュースが飛び込んできた。ワイヤの入手ができなくなれば、中国の航空母艦の開発が遅れるかもしれない。日本にとっては朗報だ。背景は、中国がロシア製戦闘機のコピーを製造したのが不満らしい。  中国とロシアの関係は複雑だ。国連の安保理で…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

中国の笑えない笑話

              ○中国では地図や土地の測量情報は国家機密である。6月30日に北京と上海の間の高速鉄道が時速300キロで開通する予定であるが、実は北京と上海の間の距離は今まで言われてきたのよりも短いのではないか。そのため、時速250キロ位で走っても300キロと公表する可能性が大きい。 いやそれだけではない、中国は日本の25…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

異国で知る故郷の良さ

 北京駐在4年の間、出張や旅行などで中国全土を駆け巡った。沿海部の上海、北京、広州では高層ビルが聳え立つ反面、中華文明の発祥に地である中原では小麦畑が広がり、西部は砂漠か山岳地帯で、南部の雲南省や貴州省は緑に覆われた地帯であった。  中国はじつに広大で多様性がある。人口の90%以上を占める漢民族は住みやすい平地に住み、56の少数民族は…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

民主化後の中国

 アラブ世界で起きつつある民主化が中国に飛び火するかどうかは、正直言って予測することは難しい。でも仮にそうなったらどういう社会になるかを予測してみるのは日本人にとっても意味のあることである。  「中国の民主化」とブログに書いてしまうと、中国からこのブログにはアクセスできなくなるかもしれない。中国では数十万人にも及ぶサイバーポリスが常時…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

失われつつある中国の食文化

 わたしは二度の北京駐在の経験がある。最初は1993~95年の2年半で、二度目は2006~10年の4年間だ。二度の駐在の間隔は11年あるが、わたしがいない間北京は随分変わった。高層ビルが建ち並び、人々は随分豊かになった。中国の大学教授の給与はその間10倍になったが、わたしの給与は20%くらいしか上がっていない。日本がGDPで抜かれるのは…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

北京での奇妙な経験

 北京駐在から解放されて、4ヶ月が過ぎた。もう時効だから話してもいいだろう。不可思議な経験だった。  ぼくは身体が硬く、軽い腰痛持ちで、かつ北京ではあまり運動をやっていなかった(大気が悪いため運動する気になれない)ため、すぐ疲労を感じていた。帰国後は毎日2万歩歩いているため、ほとんど披露感を覚えない健康体になったが。そのため、北京では…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

中国とは腐れ縁の関係か

      4年間の北京駐在の経験を活かして、出身県で最大の発行部数を誇る熊本日々新聞に月2回コラム「変わる中国 意外な中国」を連載しているが、先日地元の熱心な読者から電話があった。  中国は農薬を大量に使うため野菜などが汚染されていて、大きな社会問題になっている。食品研究の学者も残留農薬や残留成長ホルモンを当局の許可なしで測定する…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

対外宣伝が下手な中国政府

 中国はGDPで日本を追い抜き、軍事力も増強し、領土拡張戦略をとり、世界の資源を買い漁り、世界の問題に対して大国として責任を果たそうとしていない。国内においても、貧富の格差が途方もなく大きく、役人の腐敗、環境問題、人権抑圧はひどく、劉暁波ノーベル賞受賞者の拘束継続など共産党の圧政はとどまるところを知らない。周辺国にとって中国は不気味で、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

イスラム世界の近代化

 チュニジアの独裁政権が崩壊し、その余波が周辺のイスラム国にも及んでいる。強権的な長期政権に対する不満がネットを通じて国民に伝播し、大規模デモが発生し、大統領の国外亡命に至った。ツイッター革命とも呼ばれている。  この問題を歴史的な視点で考えてみよう。  歴史を大雑把に俯瞰すると、近代化の前後に分けられる。少なくともわたしはそう思う…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

中国人の意外で面白い議論

 個人でも国でも文化や立場によってモノの考え方が随分異なる。自分にとって常識と思えることがそうでない場合は結構多い。また、相手の発想が非常識と思えても、よく聞いてみるとなるほどとうなずくこともある。外国人とのコミュニケーションの重要性が叫ばれるが、相手の文化や政治などの背景を理解していないとうまくいかない。語学を勉強した上で、文化も理解…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

2010中国科学技術十大ニュース

 中国科学技術部傘下の科技日報は毎年院士、研究者、読者などの意見を基に、国内の科学技術十大ニュースをとりまとめて、発表している。これらのニュースを紹介するとともに、少し解説をしてみたい。なお、数字は重要度の順番ではなく、発生順である。 1.国家重大科学プロジェクト・シンクロトロン放射光施設「上海光源」スタート  本施設は赤外から…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

研究成果の企業化方策

民間企業の弱い技術力  中国の企業は自らが技術を持っておらず、外部から技術を導入することによってビジネスを展開していることが多い。中国の一部の企業には素晴らしい技術が確かにあるが、それは「一部」であり、国全体を平均すると、中国の企業のレベルは日本の企業のレベルに遠く及ばないのが実情だ。 日本の企業には、長い時間をかけた企業発展の歴…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

イノベーション戦略

指標に見る現状  中国全体の研究費は、OECD発表によると、購買力平価で換算した場合、2006年に日本を上回り、米国に次ぐ世界2番目の規模にまで成長している。このニュースを中国の政府関係者や研究者に提起すると、購買力平価での比較は意味がないと一蹴されてしまった。中国国内の関係者は、研究費の比較は為替換算で行うのが妥当との意見で一致して…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

科学技術は第一の生産力

科学技術進歩法の制定と改正  1993年、中国政府が「科学技術進歩法」という法律において、“科学技術が第一の生産力である”ことを明確にしたという意義は大きかった。この科学技術進歩法では、「国及び社会は知識、人材、科学技術従事者の創造的労働を尊重し、知的財産権を保護する」と定められたが、2008年7月の改正に伴い「国は知的財産権戦略を定…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more